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2011年9月15日木曜日

「ケアとまち」、よろしくどうぞ

9月24日が迫ってきました。
めっちゃおもしろいと思って企画した「ケアとまち」です。
なぜ、このような企画になったか、ちょいとふり返ってみようかなあと。

発端は、西川勝が、研究助成応募のために考えていた、認知症高齢者を支えるシステム作り、みたいなことでした。彼は、「多様で重層的な」支援が必要だと言っていたように思います。
同じ時期に、ココルームで、岡本さんがまとめた「実験双書 釜ヶ崎 暮らしと居場所」を発見。
(ここから見られます)http://www.cocoroom.org/project/sousyo/index.html
西川勝は言いました。
「ここに全部書いてあるわ」

わたしもそう思いました。
釜ヶ崎がいいまちかというと、それはすぐにそうと言えないんですが、人生とか暮らしの歯車がちょっとだけ狂って、そんな人たちが暮らしやすいようにはできていると感じます。
歯車は、たぶん、ちょっとしたことですぐ狂ってしまうんです。
わたしなんか、地方出身、両親まじめで仲良し、看護師、あんまり歯車狂う要素がないのに、おそらく、レールから外れてしまっていると思います。
いろいろあって大阪にきてるんですが、最初は箕面にいて、これは暮らしにくかった-。
9ヶ月子育てに専念して、ママ友もおらず、でも子育てサロンとかに行く気も起こらず。
これではいかん、ということで仕事をはじめてはみたものの、何となく、職場の人ともそりが合わない感じ・・・。
仕事を辞めて、阿倍野にうつるわけですが、これがめちゃめちゃ暮らしやすい!!
一気に大阪大好きになっちゃいました。

阿倍野って、振り幅がめちゃ大きいんですよ。
GUCCIだのシャネルだの売ってる、すぐそばの道で人が寝てる。
「人気の文教区」なんて分譲マンションの売り文句になっているのが、道路わたって坂を下りれば釜ヶ崎の福祉マンション。
住民は、どっちにも対応できるような人が多くて、幼稚園の送り迎えにブランドもので固めてきてるお母さんもおるんやけど、自転車5人乗りしてるお母さんもおる(ちなみにうちは4人乗り)。

排除しないまちなんですよね。阿倍野も釜ヶ崎も。

ジブリの魔女の宅急便ってありますでしょ。
魔女は13才で独り立ちして自分のまちを探す、という古いしきたりどおり、主人公のキキも旅にでるんですが、大好きなまちを見つけるというか、まちに馴染んでいくというか、大人になっていくというか、とにかく、最後は「このまちが大好きです」と親に手紙を書くという、さわやかで楽しい映画です。

まちづくりとか町おこしとかいいますけど、まちって、地域のリーダーが作為的に作るものではなく、一般の人の営みの積み重ねだと思うし、人の雰囲気と同じで、作れるものではなくって醸し出されるものではないかと思います。
それだけに、一般の人の暮らしに責任がある。
大きなスーパーだけで買い物をすませず、肉はここ、野菜はここと決めたなじみの店で買う。
その店がよければ、あそこはいいと人に言う。
回覧板はしっかり回す。
顔見知りとは、挨拶以上の話をする。

キキと一緒です。
ひとりひとりのふるまいが、まちを作っていくと思います。
人をカテゴライズせず、同じまちに住まうものとしてまちに参加した方がいい。

そんな企画です。ふるってご参加ください。
お申し込みは、
hanamideippai@canvas.oct.ne.jp まで。
時間に間に合うか分からないけど、間に合えば参加したい、という方。
そのようにご連絡ください。曖昧な感じでお待ちしてます。

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